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【有本香の以毒制毒】何が問題なのか…柴山文科相「教育勅語」発言 批判する辻元清美氏は親しい「前川答弁」どうみる? (3/3ページ)

★「教育勅語」とは

 左派政党やメディアは教育勅語を敵視しているが、実際はどうなのか。

 教育勅語は、明治維新後、日本人にとって何が大切なのかを示した手本である。「近代国家建設を担う人材をどう育成すべきか」という議論が起き、当時の法制局長官、井上毅らが起草を進めた。特定の宗教思想にとらわれず、近代立憲主義に基づく市民倫理や、伝統的徳目を調和しながらつくられ、1890(明治23)年10月30日に発布された。

 「親孝行を尽くしましょう」「兄弟・姉妹は仲良くしましょう」「夫婦はいつも仲むつまじくしましょう」「友達とはお互いに信じあい、付き合いましょう」「勉学に励み、職業を身に付けましょう」「知識を養い才能を伸ばしましょう」「人格の向上に努めましょう」「法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう」

 こうした12の徳目が簡潔に述べられている。

 政府は現在、教育勅語を憲法などに反しない形で学校の教材として扱うことは否定していない。左派勢力は、教育勅語が明治憲法の天皇主権に基づいてつくられ、「戦時中に戦意高揚に使われた」と批判し、「軍国教育への回帰だ」などと問題視している。

 ■有本香(ありもと・かおり)ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真実 』(幻冬舎文庫)など多数。

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