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金正恩氏はなぜ「清純派」美人女優を抹殺したのか (2/2ページ)

 また、金正恩氏の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長が粛清された際にも、多数の芸術家が巻き添えになった。その中には一時、北朝鮮の銀幕スターだった女優キム・ヘギョンがいる。

 (参考記事:【写真】女優 キム・ヘギョン--その非業の生涯

 彼女の悲惨な運命については、脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表が詳しくレポートしている。粛清情報は太永浩氏の証言と一致する。

 また、張成沢氏の粛清に際しては、彼につながる外交官たちも粛清された。その中に、前駐スウェーデン大使のパク・クァンチョル氏がいる。彼の息子の嫁は、2007年にカンヌ映画祭でも上映された北朝鮮映画『ある女学生の日記』に主演した「清純派女優」のパク・ミヒャンだ。

 (参考記事:【写真】映画『ある女学生の日記』の主演女優パク・ミヒャン

 彼女は夫や幼い息子とともに、政治犯収容所に送られてしまったという。

 さらには北朝鮮の大人気映画で、海外でもよく知られている『洪吉童(ホンギルトン)』のヒロインも粛清された。これまた「清純派女優」であるパク・チュニは、張成沢氏の甥である張ヨンチョル元駐マレーシア大使の妻だった。彼女自身は処刑を免れたものの、収容所に送られたとも、山間僻地に追放されたとも言われている。

 (参考記事:「あまり美人に育たないで」北朝鮮の親たちが娘の将来を案じる理由

デイリーNKジャパン

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