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対北朝鮮で米韓に深刻な亀裂…韓国は金正恩氏の「意のまま」に (2/2ページ)

 文在寅氏に至っては、就任以来、きちんと言及しことはないものと記憶している。最近では会う旅に笑顔で抱擁を交わす金正恩氏が、裏では韓流ドラマを見ただけの自国民に残酷な抑圧を加えているのを知りながらだ。

 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

 つまり米韓はそれぞれ、単に自国の国益確保に走っているだけなのだ。金正恩氏にとって、こんなに都合のよい話はない。金正恩氏は今後ますます、「わが民族同士」を合言葉に、韓国に対して「しっかりしろ」とけしかけるだろう。米韓の意見対立が韓国世論のナショナリズムに火を付ければ、年内に予定されている訪韓時に、金正恩氏は熱烈な歓迎を受けるかもしれない。そこまで言ったら韓国政治は金正恩氏の意のままになりかねないし、米国から本気で見捨てられるかもしれない。

 米国も、北朝鮮との対話に前のめりなのは一緒だ。金正恩氏から非核化のゴールを「トランプ氏の1期目の任期内にしよう」と提案され、そのエサに食らいついた形となっている。選挙を考えなくて済む独裁者に、民主主義の弱点を見透かされているのだ。

 このような混乱の中に今、日本の安倍政権も飛び込もうとしている。果たしてどのようなポジションを取るのが日本にとって得策か、よく考えてみるべきだろう。

 (参考記事:日韓の「旭日旗掲揚」問題に北朝鮮が参戦!日本の対抗策はこれだ

デイリーNKジャパン

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