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【勝負師たちの系譜】王座戦 平成以降はほぼ羽生善治竜王が独占も…台頭する若手棋士たち (1/2ページ)

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 王座戦は全タイトル中、最もタイトルの移動が少ない棋戦と言ってよい。つまり一人の棋士が、長くタイトルを取り続ける棋戦という意味だ。

 主催(掲載)は日本経済新聞社で、第1期から30期までは、準タイトル戦だった。従って、この間に王座になった棋士は、タイトル獲得数にカウントされていない。

 大山康晴15世名人はタイトル獲得80期で、羽生善治竜王(99期)に次ぐ獲得数と言われるが、この間に9期優勝しているから、本来は89期とも言える。

 最初は三冠しかなかった時代からの積み重ねだから、実質は羽生に劣らない記録を残しているとも言えよう。

 大山時代の次は中原誠16世名人で、王座獲得は16期。これもタイトル戦でない時代が10期あるから、中原の実績であるタイトル64期も、加味せねばならないだろう。

 平成に入ってからは、王座は羽生がほぼ独占した。

 1992年に、福崎文吾王座(当時)から奪取した羽生は、それから19期という連続タイトル獲得の記録を作ったのである。

 羽生とて他の棋戦では敗れても、王座戦だけは誰が挑戦しても奪取は不可能という雰囲気が完全にできたのだった。羽生は20期目に渡辺明棋王に敗れたが、1期で取り返し、それから5期保持した。永世称号に当たる名誉王座は、中原と羽生の2人のみだ。

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