記事詳細

【国難突破】最大の危機は中国の「日本侵略の野望」 中国がナンバー2に甘んじつつ、日本への野心を持ち続けたら… (2/2ページ)

 ここまで来れば、中国は妥協せざるを得まい。

 習近平国家主席が派閥を超えた長老たちから、対米冒険主義を厳しく叱責されたとの情報もある。

 が、米国と妥協したとして、中国の対日戦略はどうなるのか?

 中国が、米国に米中二極論を持ち掛けたのは、胡錦涛国家主席時代で、習氏の侵略主義が始まる前だ。当時のジョン・ケリー国務長官は、中国の平和的台頭を歓迎すると正式に表明し、オバマ政権は混乱状態にあった日本から急速に距離をおいた。

 もし、今後、中国がナンバー2に甘んじ、法を遵守する堅実な超大国化路線に再び転じながらも、日本への野心を持ち続けたとしたら、米国は日本を今のように重視し続けるか。

 現在の日米蜜月は、アベノミクスと安倍外交の成功に起因するので、長期的なものと考えるべきではない。

 日米を米中以上の信頼関係で繋ぎ留めつつ、中国の日本侵略企図をくじき続けるか、それとも国を失うかという、かつてない半永久的な難題は決してもう消えることはないのだ。

 米国の対中強硬姿勢に留飲を下げている暇など、日本には全くない。

 ■小川榮太郎(おがわ・えいたろう) 文芸評論家。1967年、東京都生まれ。大阪大学文学部卒。埼玉大学大学院修了。国語や文学の衰退など、日本人の精神喪失に対して警鐘を鳴らす。一般社団法人「日本平和学研究所」理事長を務める。第18回正論新風賞を受賞。著書に『天皇の平和 九条の平和-安倍時代の論点』(産経新聞出版)、『徹底検証 安倍政権の功罪』(悟空出版)など多数。

関連ニュース