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【国難突破】「人口激減問題」を正面から見据えよ! 出生率改善は国家的プロジェクト (1/2ページ)

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 前回は「中国の脅威」という最大の「国難」を論じたが、実は、安倍晋三首相が掲げている、もう一つの「国難」も放置すると近未来日本を喪う事が確実な危機である。

 少子化=人口激減問題だ。

 人口は、出生率2・08を維持しない限り減少する。先進国は晩婚化や女性の社会進出、娯楽の増加、都市生活のストレスなどで少子化になりやすいが、日本の現状は世界史に例を見ない超スピードの少子化で「民族消滅ペース」と言っていい。

 日本の出生率は現在1・43だ。安倍首相は人口激減を国難と位置付けた最初の総理だが、安倍政権下でも人口政策は成功していない。今のまま推移すると、50年後には日本の人口は8800万人に激減する。2100年には4400万人になる。出生率が劇的に回復しない限り激減は止まらない。

 「江戸時代の人口が3000万人だったのだからそんなに神経質になる必要がない」などという人がいるが、話が根本的に異なる。多産多死社会で、生産力と人口の均衡点が3000万人だったことと、出生率が低いため、人口が減り続ける現象はまるで意味が違う。

 出生率が劇的に上がらない限り、人口の急減はもう止まることがない。そして、現状を放置すれば上昇の見込みは将来にわたってもうない。

 中国の脅威を退け続けるには、人口と経済力を維持せざるを得ず、それには出生率を上げるか、移民政策に舵を切るかしか道はない。今のままでは、ずるずる後者へと傾斜するのは避けられず、現にそうなりつつある。

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