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【高橋洋一 日本の解き方】“北朝鮮寄り”で前のめり韓国 「旭日旗」にも難癖…不満のはけ口として日本を利用か (2/2ページ)

 文大統領は今年に入って4月27日と5月26日に板門店(パンムンジョム)で、9月18~20日に平壌で金委員長と首脳会談を行った。朝鮮半島の平和、南北統一に向かっての話し合いであるが、その高揚感のためか、急ぎすぎているようだ。

 金委員長としては、最終的には北朝鮮の体制保証があればよく、米国との交渉をうまくやるために、韓国を利用できるだけするというスタンスである。北朝鮮は、韓国が北寄りで前のめりになっているのに乗じて、自国に有利な情報を流して、米国との交渉を有利に導こうとしている。韓国と首脳会談している限りは、米国の軍事オプションを封じることができると踏んでいるのだろう。

 これは米国が狙う北朝鮮の非核化への障害になる。目標であるCVID(完全、検証可能かつ不可逆的な非核化)から遠ざかるし、時間稼ぎもされる。トランプ大統領の任期はあと2年しかない。金委員長や中国の習近平国家主席の任期は事実上ないので、時間稼ぎは対米交渉での勝利を意味する。

 この韓国の北寄り姿勢は、反射的に日本にも悪影響がある。慰安婦問題では、慰安婦財団「年内解散」の報道は否定されたが、旭日旗をめぐって、韓国南部・済州島で11日に開かれた国際観艦式に韓国側は、日本の海上自衛隊を招待しながら、護衛艦に旭日旗を掲げないようにと、国際ルールにもとる要求をしてきた。当然、日本は拒否し護衛艦を派遣しなかったが、韓国の動きは北朝鮮の論調とも共同歩調となっていることを日本は注意すべきだ。

 旭日旗は過去には問題ではなく、最近になって韓国側が作り上げた難癖だ。韓国と北朝鮮が不満のはけ口として日本を利用する恐れがある。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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