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【国難突破】「自衛権行使」と「国防の義務」を明記するのは当然 憲法改正で中国の“日本侵略”阻止を (1/2ページ)

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 日本の安全保障環境の厳しさの中で、重要な鍵は何か。防衛予算増により自衛隊の装備を対中リスクに対応させ続ける現実主義と憲法への自衛隊書き込みの2点である。

 ここでは後者を論じたい。

 私自身は本来、憲法9条2項改正論者である。周知のように9条には1項と2項がある。1項は、パリ不戦条約や国連憲章と同文の侵略戦争放棄条項だから問題ない。

 問題は、次の第2項だ。

 《前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない》

 戦力や交戦権を否定する憲法は世界に類がない。これを文字通りに解せば、日本は侵略国から身を守るすべを持てないことになる。そこで、歴代政府は、自衛隊は「戦力」でなく「実力」であり、「必要最小限度の実力行使」は「交戦権」に関わらないとして、自衛隊と自衛権は合憲だと解釈してきた。

 苦しい解釈である。条文そのものが根底的に国防を否定する文言であるのは隠すべくもないからだ。この条文解釈をめぐって神学論争が延々と続いたことが、日本で一向に具体的な安全保障論議が深まらず、中国リスクを瀬戸際まで至らしめた最大の原因に違いない。

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