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日朝情報当局、モンゴルで“極秘”接触 拉致解決へ首脳会談模索

 安倍晋三首相に近い情報当局の政府高官が今月上旬、北朝鮮の情報部門である朝鮮労働党統一戦線部の幹部と、モンゴルの首都ウランバートルで極秘接触していたと、共同通信が18日、独自ダネとして配信した。日本人拉致問題が動くのか。

 同通信によると、極秘接触したのは、警察庁出身の北村滋内閣情報官。北朝鮮から日本人拉致問題進展の確約を取り付けたうえで、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談にこぎ着けたい安倍首相の意向を踏まえた動きとされる。複数の日朝関係筋が明らかにしたという。

 関係筋によると、北村氏は今月6~8日ごろにモンゴルを訪問し、ウランバートルで統一戦線部幹部を含む数人の北朝鮮関係者と面会した。

 今回の枠組みでの極秘接触は、北村氏と北朝鮮の金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線策略室長が接触した7月中旬のベトナム以来とみられる。

 統一戦線部は、対韓国工作を任務とする情報機関。正恩氏の最側近として知られ、今年5月に訪米した金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長がトップの部長を務める。

 日本政府高官は、共同通信の取材に対し「拉致問題の解決の在り方を、日朝間で話し合ったと聞いている」と認めた。

 共同通信は14日、日朝の非公式接触で、日本政府が拉致被害者の帰国と真相解明を図るため、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)に連絡事務所を設置したいとの意向を打診していたと報じた。

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