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台湾で10万人『対中デモ』 高まる危機感、日・米軍も連携へ 識者「台湾奪われると東・南シナ海は中国の内海に」 (1/3ページ)

 台湾で、中国への危機感が高まっている。共産党独裁の中国による外交的、軍事的圧力に反発して、「台湾独立」を掲げる政治団体が20日、台北でデモを決行するのだ。蔡英文政権と連携を強めるドナルド・トランプ米政権は今週、南シナ海でB52戦略爆撃機を飛行させ、中国を牽制(けんせい)。日本の海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「かが」も18日、シンガポールに寄港した。中国の軍事的拡張路線に対し、「日米台の絆」で対峙(たいじ)する構えなのか。

 注目のデモは、独立派政治団体「喜楽島連盟」が、台湾独立をめぐる住民投票の実施を要求して実施する。中国との統一に反対して台湾の「主権」を守ることや、「台湾」名義での国際組織加盟などを掲げ、10万人動員を目指す。李登輝、陳水扁の両元総統が支持を表明している。

 与党・民進党執行部は所属議員らの参加を禁じているが、台湾の国営通信、中央社(日本語版)によると、民進党は独立派と協議し、20日に南部・高雄でデモを行うことを発表した。中国との統一に反対し、台湾の主権を守ることは双方にとっての共通認識のようだ。

 デモは、中国に対する、台湾人の危機感のあらわれといえる。

 2016年5月に蔡政権が発足して以降、中国の圧力などを受けて台湾と断交した国は、中米のエルサルバドルやドミニカ共和国など5カ国に上る。台湾が外交関係を持つ国は、過去最少を更新して17カ国となった。

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