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【日本は太陽・中国は月】向こうから手を差し伸べ…安倍首相を「招待」した中国の狙いは 25日から公式訪問 (2/2ページ)

 私は7月、夕刊フジに「安倍首相vs習主席 外交戦争の勝者」という集中連載を寄稿した。2012年に両者は就任した。習氏は巨大経済圏構想「一帯一路」を唱えて覇権主義的な外交を進め、日本軽視路線をとった。これに対し、安倍首相は「自由と民主主義」を基調とした、「価値観外交」で対抗してきた。

 この闘いは、習氏が将来にわたっても民主化を進める気がなさそうなこと、欧米の安全も脅かしそうな行動に対しての警戒感が高まり、「安倍首相の勝利に終わった」と書いた。

 それを受けて、中国の方から日中関係の改善のために手を差し伸べたのが今回の安倍訪中である。警戒感を解いてはダメだが、日本もカードはたくさん持っていた方がいいに決まっている。

 そこで、日中関係を古代から最近に至るまでの歴史的展開のなかで、どう捉えるべきか、また、近代において日本がいかに中国に貢献してきたかを考えてみたいと思う。

 ■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル』(ワニブックス)、『中国と日本がわかる最強の中国史』(扶桑社新書)など多数。

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