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【富坂聰 真・人民日報】単純ではない「米中対立」 米内政の変化で複雑化 (1/2ページ)

 米中ロの関係が複雑化し、各地でその余波が広がっている--。

 そして、外交にとって最も警戒すべきこととして、各国で「内政の不安定」の連鎖が、これに輪をかけて複雑化させているのだ。

 政権不安定は外交における最大の変数だ。

 考えてみれば、世界を驚愕(きょうがく)させたトランプ大統領の誕生から、中間選挙を控えたこの時期に、同盟国であろうがなかろうがかまわず制裁をちらつかせて利益を勝ち取ろうとしているのも、内政と切り離して語ることはできない。

 現状、トランプ砲の最大のターゲットは中国である。この連載でも詳しく触れてきた。

 だが、日本のメディアを通じてみる世界において米中経済戦争は新旧2つのパワーの激突としか映らないのだが、世界に目を転じれば、それは比較的大きな対立でしかない。

 例えば、アメリカの発動する(もしくは準備している)制裁の対象も大きく分ければ対メキシコ・カナダ、対ロシア、対イラン、対トルコ、対インド、そして直近のターゲットである日本というように、多種多様の対立であふれている。

 アメリカが制裁する理由も、貿易不均衡から安全保障までと幅広く、当然のことながら目的も同じではない。

 さらに細かい話をすればトランプ大統領が政権浮揚策として仕掛ける制裁や交渉もあれば、一方で担当の省庁が主導する制裁もある。

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