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【有本香の以毒制毒】発売前にベストセラー!? アマゾンランキングも不動の一位 百田尚樹さん「日本国紀」現象とは (2/3ページ)

 この状況を見て、今週月曜(22日)、出版元の幻冬舎は5万部の重版を決める。だが、勢いが止まらないため、翌23日に5万部、さらに翌24日に5万部の重版を決めた。今のところ、発売とほぼ同時に25万部発行となるが、まだ発売まで18日あり、今後も部数が増えていく可能性がある。

 この展開について幻冬舎社長の見城徹氏は自身のSNSに「異例のこと」と繰り返し投稿し、23日には「発売日の20日前にこれだけの増刷は幻冬舎で初めてのことです」、24日には「合計25万部となりました。詳細なデータを検討した上での結果ですが、なんだか怖いです」と記している。

 その後も、幻冬舎には「すさまじい勢いでの問い合わせと要望をいただいている」(営業担当者)という。購読を決めた方々は当然、実物、中身を見ていない。プロによる書評も見ていなければ、マスメディアでの広告宣伝もゼロ。にもかかわらず、すでに業界では「『日本国紀』現象」と呼ぶ声すら出てきた。

 これはどういうことか。

 一言でいえば、ネットの反乱だ。著者の百田氏は、半年前から執筆したての原稿を自身のネット番組やメルマガを通じて少しずつ公開してきた。これを読んで心待ちにした人々がいることは間違いないが、ネットの向こうにいる市井の人々が、反発、反乱を起こした対象は2つある。

 1つは行き過ぎて、事実すら歪めるほどの戦後「自虐史観教育」であり、もう1つは、それを良しとして日本人のアイデンティティー模索を押しとどめてきたマスメディアや「知識人」だ。

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