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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】安田純平氏への疑問と保守系サイトへの攻撃 (2/2ページ)

 私をはじめ、安田氏の件に疑問を抱いた人々は、バッシングが目的ではない。真実が知りたいのだ。

 メディアには本来、隠された真実を追及し、民主主義社会における「知る権利」を担保する使命がある。だが、日本では、既存メディアの関係者の中に、視聴率や販売部数は大事だが、「真実の追及」には無関心という人が多い。

 既存メディアに愛想を尽かした人々は、誰もが情報を発信できるSNSや匿名掲示板などを通じて、隠された真実を探ろうとする。ネット情報は玉石混交で、フェイクニュースや、専門家の暇つぶし的な分析もあれば、関係者のリークなど貴重な情報も埋もれている。

 そして、真実を隠したい人たちは「不都合なネット情報」を潰そうと、さまざまな工作を仕掛けているようだ。

 因果関係は不明だが、安田氏に批判的な情報を掲載した複数のサイトが、サイバー攻撃を受けて、閲覧できなくなったという。警察に被害届を出すべきだと思う。

 私も過去に、SNSへの投稿が検索にヒットしなくなる工作を受けたり、ブログに大量のクレーマーが集結した経験がある。ユーチューブの保守系チャンネルが閉鎖に追い込まれたのも、こうした工作が原因だった。

 日本人は「卑怯(ひきょう)」が大嫌いだが、サイバー攻撃などの情報戦は「卑怯の限りを尽くすこと」が要求される総力戦だ。日本的な「美徳」と「正義感」は最大の弱点になる。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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