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【富坂聰 真・人民日報】日本が決して無視できぬ現実… 「インバウンド」成功を支える中国 (1/2ページ)

 先週に続き今回も日中関係がテーマである。

 日本がいま従来の姿勢を転換して中国に歩み寄っている理由について、2つ目の視点として日本経済にとって中国が、もはやライバルではなく、「むしろ日本にとって代替の効かない重要な存在となっているかもしれない」という問題提起をしていた。

 この点について深めていきたい。

 まず、考えていきたいのが、日本が自ら持つ資源で力強く成長してゆくために、有望だと思われる分野はどこか、という疑問だ。

 9月に行われた自由民主党の総裁選挙で、安倍晋三首相は自らの政権の実績として「経済」を強調した。

 そのなかで株価や雇用の安定と一緒に強調されたのがインバウンドの成功である。

 今や年間3000万人をうかがう勢いという状況を考えれば、看板に偽りはない。

 では、数字を押し上げた中身が何かといえば、それは明らかに中国からの観光客の激増である。これを否定する日本人はいないだろう。

 日本には、中国の観光客に経済的に依存をすることに対する警戒心が根強い。

 どうしても二国間関係の影響を受けるからだ。大陸からの観光客に依存した台湾が、それによって振り回されてきた現実を見れば、それも自然な反応だろう。

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