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【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】「漫画の原画」相続時には課税対象に!? 村上春樹さんは母校に生原稿を寄贈 (2/2ページ)

 ポイントは生原稿も寄贈していることです。以前、村上さんの直筆原稿が、オークションに出回って、大騒ぎになったことがありますからね。

 有名漫画家なら、自らの名前を冠したミュージアムに、原画を一括寄贈するプランがあります。中堅の漫画家なら、母校や地元の自治体や図書館に預ける手段もあります。

 漫画の原画は、漫画家の所有物で、オークションに出回ることがまれです。原画を管理する出版社の編集者が、紛失する場合はありますけど。

 漫画家はオークションで、自分の作品に高額な値段がつけば、漫画全体の価値が高められたと、その場は喜びます。けど値段がついた以上は、寄贈の準備をしておかないと。

 ちなみに色紙に書いたイラスト付きの直筆サインも、高値で取引されます。その予防線として、高名な漫画家は、全て「宛名」を添えて色紙を書きます。宛名がある色紙は、出品元が判明するので、まず出回らないというわけです。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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