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【高橋洋一 日本の解き方】国会審議はクイズではない! 曖昧な通告は運営の妨げに 事前に質問内容をSNSで公表しては? (2/2ページ)

 質問通告は、一般的に、前日夕方に国会議員会館に呼ばれ、職員と議員が対面にて質問通告内容を伝達する形態をとっている。質問者によっては、質問の項目だけをファクスなどで連絡してくるだけの場合もある。

 前者の形態はかなり具体的に質問通告されるが、それでも通告された質問は空振りになって実際に質問されないものも少なくない。後者の形態では、抽象的な項目が幅広く書かれているので、官僚が大臣のために用意する答弁は想定問答を含めて、かなりの量になる。今回の蓮舫氏の場合、後者であり、項目として「東京五輪について」という程度の内容だったようだ。

 なお、通告の有無について、国会でもめることは日常茶飯事である。蓮舫氏も旧民主党政権時代、通告がないから答えられないと答弁し、質問者から通告したと指摘されたこともある。

 いっそのこと、質問をする国会議員が、質問通告を自らのSNSで公表すればいいのではないか。蓮舫氏も、国会で質問することをツイッターで予告しているのだから、通告内容も出せばよかった。

 国会審議はクイズではない。個人の見解ではなく政府見解を質疑するものなので、事前に具体的に質問通告すべきだ。これを国会議員が守れば、円滑な国会審議もでき、官僚の残業もなくなる。さらに、ルールを守らない人や通告内容がない人がわかるし、国会運営が合理的になる。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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