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「サービス残業は当然」「お前はバカか」 怒号飛び交う“ブラック企業”体験イベントが怖かった (1/4ページ)

 イベント企画などを手掛けるベンチャー「株式会社人間」(大阪市)は11月22日、過重労働やハラスメントが常態化している“ブラック企業”の就労体験ができる企画「THE BLACK HOLIDAY」の模様を報道陣向けに公開した。参加者が上司・先輩役による暴言などに耐えながら、架空の企業の新入社員として約1時間働くプログラムで、「本当にいい職場とは何か」を考える機会を提供する目的がある。

 一般向けには23日に開催。パワハラを行う社員をプロの役者が演じるほか、劣悪な環境で働いた経験のある社会人から寄せられた実体験を基に脚本を制作するなど、内容にリアリティーを持たせた点が特徴だ。

 報道公開では役者のほか、女子大学生(20代)、会社員男女(ともに20代)、Web製作会社で代表取締役を務める男性(30代)など5人の一般人が“新人役”として参加し、理不尽な働き方を体験した。本記事ではその模様をお届けする。

 ◆社訓の読み上げ強制、朝礼は給料発生せず

 「あなた取材の人? ちょっと遅いんじゃないの」--。時間通りに会場入りしたのに、受付係の女性が厳しい態度で接してくる。女性は劇団員で、もちろん本気で怒っているわけではないが、定時より早く出社することを強要する“ブラックさ”を報道陣向けにも再現する念の入れようだ。

 女性に謝罪して記者席に着くと、目の前で、架空の健康器具販売会社「スーパーミラクルハッピー株式会社」を舞台にした“新人研修”が始まった。オフィスの壁には「残業なき労働に価値なし」などと恐ろしい標語が貼られている。

 新人たちの1日は朝の掃除から始まる。床のごみを取り除くために粘着ローラーをひたすら転がす作業だ。少しでも疲れた様子を見せると、「手を動かせ!」と怒号が飛んでくる。先輩たちが出勤してきた際のあいさつが小さいと「しっかり声出せよ」と叱られる。

 掃除が終わると自己紹介の時間だ。上司から「この会社でかなえたい夢を言え」と指示され、1人ずつ前に出て「人々を健康にしたい」などと大声で発表するよう強制される。目標が上司の考えと違った場合は、「なめるな!」と何度も叱られる。

ITmedia ビジネスオンライン

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