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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】噴火が頻発した「厄年」 (1/2ページ)

 「厄年」とでも言わなければならないほどの年がある。

 日本では1854年がそうだ。いま、恐れられている南海トラフ地震の「先祖」である安政地震の32時間後にまたもや大地震が起きた。大地震が東西2つに分けて次々に起きたのだ。地獄の日々だった。

 だが、地震の被害はその国か、せいぜい隣接国どまりだ。他方、大規模な火山噴火は世界中に及ぶことがある。

 かつてインドネシアのクラカタウ火山が535年に大噴火した。この噴火で火山灰が成層圏まで吹き上がり、偏西風に乗って世界中にばらまかれてしまった。このため世界中で日照時間が減って気候が変わり、冷害が起きた。欧州の平均気温は過去2000年間で最も寒いものになった。

 しかし、影響があまりに大きいのでインドネシアの噴火だけではないのではないか、メキシコか米国カリフォルニアの噴火ではないかと思われてきた。

 この11月になって、スイスの氷河の氷を調べた科学者は、この大災害のもうひとつの「元」を探り当てた。それは1年後の536年に起きた北大西洋のアイスランドで起きた大噴火だった。

 英ノッティンガム大学と米メーン大学気候変動研究所の科学者。スイスアルプスのニフェッティ峰氷河で過去2000年あまりの大気汚染物質を特定した。氷河は毎年積み重なるので、中に歴史が詰まっている。

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