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【喫煙を考える】加熱式たばこが研究対象に!? 金沢大学・米田幸雄名誉教授に聞く (2/2ページ)

 こうした研究成果や知見を数年前に米田氏は公表したが、学会やマスコミは「ニコチン効果」に肯定的ではなかったという。海外の医学誌に投稿した論文もすぐに突き返された。「ニコチン=たばこ=健康被害」という固定概念にとらわれないで、客観的にニコチンの薬理作用を見直す必要性があるかもしれない。古来より「毒を以て毒を制す」は色んな場面で応用される対処法だ。食材成分による疾患予防を目指す「一般社団法人予防薬理学研究所」も11月に設立された。

 「もちろん喫煙が健康に悪い影響を与えることは間違いありません。しかしニコチンだけを見ると、禁煙用のニコチンパッチなどの使用例もある。そうしたノウハウは大いに生かすべきだと私は思っています」

 そういう米田氏が注目するのが、最近利用者の急増している加熱式たばこだ。

 「まだまだ研究の余地はあると思いますが、メーカーの調べなどで加熱式たばこは体内に取り込まれる健康懸念物質の曝露量が、紙巻きたばこに比べて大幅に減少するという報告もあります。もしそうした物質を排除しニコチンだけを適度に摂取できるなら、と考えると、ちょっとおもしろい研究対象になると思います」

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