記事詳細

【日本を亡ぼす岩盤規制】日本は規制が多すぎる? 「ライドシェア」普及の日米格差 (1/2ページ)

★(1) 

 先日、1年ぶりに講演でニューヨークを訪れた。昨年にもまして「ウーバー」が増えている。そんな印象を持ったが、統計的にもそうらしい。

 ウーバーとは、専用アプリを使った自動車配車サービスで、一般の人が自家用車で客を運べるライドシェア(相乗り)を可能にした。ウーバー・テクノロジーズなどが提供している。

 ニューヨークにおけるライドシェアの1日当たりの利用者数は56万人で、昨年の37万人から大幅に増加した。これに対し、従来のタクシーは昨年の35万人から1年で27万人に減少している。このままではニューヨークからタクシーが消え去る日も近い。

 単純に利用者としてサービスを比較してみよう。

 まず、一番大きな問題は会計の透明性だ。ウーバーなどのライドシェアの場合、乗る場所と目的地を設定した時点で料金は確定する。これに対し、タクシーは正規料金でもメーターでいくらになるか分からない。さらに、ニューヨークの場合、ボッタクリという深刻な問題がある。

 ジョン・F・ケネディ国際空港からマンハッタンまで、タクシーでは100ドル(約1万1300円)でお釣りがくるはずが、ひどい場合、300ドル(約3万4100円)以上を請求されるらしい。「金が払えないなら、高速の真ん中で降ろすぞ」と脅されたら、もうされるがままになる。ウーバーではこうした被害は考えられない。

 ウーバーは、利用者と運転手が相互に評価するシステムになっており、評価のレーティングは乗車前に分かる。評判の悪い運転手は忌避できるし、チップをケチりまくっていると乗車拒否に遭う可能性もある。誰が運転しているか分からないタクシーよりは、ずっと情報の透明性が高い。

関連ニュース