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『北木造船』漂着200隻突破 識者「密入国者の可能性捨てず調査を」 (1/2ページ)

 日本海沿岸に、北朝鮮からとみられる木造船が漂流・漂着した件数が12日、200隻を突破した。ただ、漂着件数に比べて、あまりに遺体発見が少ない(=今年は5件で12人)ことから、北朝鮮が密入国者を送り込ませている可能性もある。環境省は2019年度予算で、国が全額負担している処理費用を、漂着件数の多い北海道や青森県などには増額し、対応する方針を固めた。

 海上保安庁によると、漂流・漂着船は12日正午時点で201件となった。11月16日に100件台に乗った後、わずか1カ月で200件を超えた。統計を取り始めた13年以後、過去最多。13~16年は年間45~80件、昨年は104件だった。

 海保は巡視船を日本海に配備し、5月から北朝鮮からとみられる計約1600隻に警告を発し、退去させてきた。それでも漂着数は増え続けている。

 海保の担当者は「10月に天候が崩れ、日本海が荒れた。北西の季節風が強まり、一気に増えた。はっきりと理由は分からない」と首をかしげる。

 東海大海洋学部の山田吉彦教授は「北朝鮮からの密入国者がいる可能性は捨てずに、漂着地点や船などを徹底的に調査、分析し、今後も最大限に警戒すべきだ」と語る。

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