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【回顧2018】ペンス氏演説の衝撃!米中対決は“熱戦”へ 国際政治学者・藤井厳喜氏 (1/2ページ)

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 2018年に国際関係で起きた一番大きな事件と言えば、米中対決が格段にエスカレートしたことである。それを明確にしたのは、10月4日、マイク・ペンス米副大統領によるハドソン研究所での演説だった。「対中宣戦布告」と言ってよい内容であった。

 米国は7月から強力な対中経済制裁を実行してきたが、貿易面での関税戦争のみならず、現在の中国共産党独裁政権の諸政策をほぼ全面的に否定する挙に出た。それがペンス演説であった。

 筆者が米中対決時代の到来を予想したのは12年であった。現在、米中間で起きているのは貿易摩擦レベルの話ではない。現行の世界秩序を破壊し、米国から世界覇権を奪おうとしているのが、中国共産党政権である。

 ドナルド・トランプ米政権はこれを明確に見抜き、チャイナを全面的にたたく決意を固めたのだ。このことを世界に向けて明確に宣言したのが、ペンス演説だった。

 それゆえ、19年を展望するうえでも、最も重要なトレンドは「米中の対決」である。現在は経済戦争の次元にとどまっているが、いつ目に見える軍事紛争にエスカレートするかは分からない。戦争という言葉を広義に捉えるならば、米中は、すでに戦争状態にある。

 サイバー空間での戦争は行われているし、経済戦争もまた然りである。プロパガンダ面では、中国は米国国内に入り込んで、あらゆるプロパガンダを行っている。

 経済戦争の分野では、米国が圧倒的に有利である。米国には何枚もの切り札があるが、中国にはほとんど切り札がない。

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