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【高橋洋一 日本の解き方】株価下落は「リーマン級」か…再度の大幅安で同じ状態に 19年はリスク多き年になる (2/2ページ)

 もしトランプ氏の見立てが正しいとなると、米国株は今後、リバウンドする可能性もある。

 もっとも、日本については、先行きはちょっと苦しい。何しろ、19年10月の消費増税が控えているからだ。

 この12月の株価下落は良い数字ではない。1949年5月から今年12月の836カ月間において、今月25日までの下落率15・14%は、21番目に悪い数字だ。12月に限ってみれば、1949年に19・55%下落して以来、69年ぶりの悪い数字だ。

 これは「リーマン・ショック級」といえるのか。今年12月の株価の下落は、08年10月に36・99%、翌11月に19・09%、09年1月に16・85%下落したことと比べると同じだというのは難しい。しかし、19年にもう1回、同様の下落があるようなら、リーマン級だといえるのではないか。

 19年のリスクは、経済変動だけとはかぎらない。筆者が心配しているのは自然災害である。南海トラフ地震について、今後30年間での発生確率は70~80%。首都直下型地震についても、今後30年間で、横浜市は78%とされている。となると、関西の南海トラフ地震か関東の首都直下型地震のいずれかが今後5年以内に起こる確率は2割強になる。

 さらに、極東アジアの安全保障リスクもある。19年はリスク多き年になるだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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