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【解剖 政界キーマン】日露、日米、日韓…安倍外交は正念場の年に 「韓国には『東京五輪ボイコット』というカードが」 (2/2ページ)

 安倍首相は今月末にもロシア訪問の予定だが、「タフな交渉となる。日本国内でも『二島先行』の現実的前進を世論が好感してくれるかどうか。道のりはまだ遠い」(政権幹部)とも言える。

 また、いよいよ始まる「日米物品貿易協定(TAG)」交渉では、米国側が輸入拡大を強硬に求めてくる。「ドナルド・トランプ大統領は、先の中間選挙の結果から、ますます国内世論を意識してアメリカ・ファーストになる」(前出の外務省OB)とみていい。

 そして、いわゆる「徴用工」の異常判決や、駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制用レーダー照射などが横たわる韓国との関係も深刻だ。

 「韓国には『2020年東京五輪のボイコット』というカードがある。北朝鮮と合同選手団を組むだろうが、南北一緒に拉致問題も絡めて外交交渉で日本に迫ってくる」(日韓議連議員)と予測する声もある。

 各国が国益最優先で迫るなか、「安倍首相は、どうしたたかに動くか」(前出の政権幹部)。得意とアピールしてきた分野だけに、失敗すると批判は倍に膨れ上がる。外交が正念場の年だ。(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫)

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