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【大前研一 大前研一のニュース時評】カネを出しても国連への影響力が少ない日本…そのワケは? (2/3ページ)

 問題は、国連のような国際的機関で活躍できるような人材がいないことだ。かつて明石康氏が国連事務次長やユーゴスラビア紛争収拾のための事務総長特別代表に就任したが、指導力は発揮できなかった。日本に帰ってからの活躍もパッとしない。国連の大幹部になれたのは、それこそ日本のカネの力が影響したのだと思わざるを得ない。

 前述の国連の職員数では中国が7位、インドが10位だった。今後、アジアのこうした国が人的貢献でも日本を圧倒する可能性が高い。

 私はかつて韓国の梨花女子大で教え、現在も同大学の国際大学院名誉教授を拝命している。この大学の目標は、国際機関でリーダーになる人材を養成すること。というのも、韓国の財閥系の会社は男社会だが、国際機関では男女の差別がないからだ。こうした明確な方針を掲げる女子大は素晴らしいと思う。

 日本の場合、私の家の近所にある女子大は、いまどき「良妻賢母」を掲げている。だが、夕方になると、厚化粧して六本木に繰り出す子も多い。何をしているのか、という思いだ。

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