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女性兵士への「性上納」強要だけじゃない…北朝鮮軍の末期症状 (2/3ページ)

 いずれにしても、ごちそうを目の前にした兵士たちは喜んだ。ところが受け取ったそばから、それらはすべて指揮官に没収されてしまった。そして元旦の朝、兵士たちに出された食事は餅と豆腐のおかずが少々に、部隊に供給されたハタハタ1尾、肉の切れ端すらほとんど入っていない豚汁がすべてだった。その一方、指揮官らは朝から豚肉を肴に、酔いつぶれるまで酒を飲んでいた。

 指揮官たちが酔いつぶれると、兵士たちは連れ立って、駐屯地の外へ憂さ晴らしの酒を飲みに行った。そして駐屯地に戻ると、良いから覚めた1人の小隊長が、無断外出をとがめて兵士たちを殴打。これで兵士らの怒りが爆発し、指揮官たちに対する集団暴行に発展したというわけだ。

 (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

 騒ぎは、駆け付けた大隊兵士らによってほどなく鎮圧された。問題は、事件の後始末をどうするかだ。ことの経緯が上層部に知れたら、処罰されるのは兵士たちだけでは済まない。贈り物は、金正恩氏の命令で配られたものだ。それを横領するのは同氏の権威を傷つけることになり、万死に値する罪となる。

 (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

 つまりは暴れた末端兵士から管理責任を問われる大隊と連隊の指揮官たちまでが、まとめて粛清される可能性があるということだ。

デイリーNKジャパン

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