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バンクシー新作か? ネズミの絵は誰のモノ…「本物なら数億円」

 正体不明の路上芸術家、バンクシーの作品に似たネズミの絵が東京都港区にある金属製の防潮扉に描かれているのが見つかった。専門家からは「本物なら数億円の価値」との声も聞かれる。いったい誰のものになるのか。

 防潮扉を管理する都は、絵が描かれた金属板部分を取り外して保管しており、本物かどうかの鑑定を進める方針だ。

 バンクシーは、ロンドンを中心に活動する芸術家で、路上の壁や美術館などにゲリラ的にスプレーアートの作品などを残していくことで知られている。作品に本人の署名はないが、ほとんどの作品は公式ホームページで紹介される。今回日本で見つかったネズミの絵は、18日朝の時点では紹介されていない。

 昨年、落札直後に額縁に仕掛けられたシュレッダーで大部分を裁断されたことで話題を集めた「少女と風船」は、100万ポンド(約1億5000万円)以上の価格で落札されたが、バンクシー自身が作品を売ることはめったになく、所有権は作品が描かれた建物などの所有者に渡っていた。

 日本で見つかった今回の作品はどうなるのか。弁護士の高橋裕樹氏は「作品の所有権は扉を所有する都に渡るので、本物ならば都がオークションなどの形で作品を販売することもできる。その場合、取引額は数億円に上るのではないか。作品は無許可で描かれた落書きともいえるので、器物損壊にも当たるが、都が被害届を出さない限り捜査は動かない。都も作品を消してしまうようなもったいないことはしないだろう」と分析した。

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