記事詳細

レーダー問題「徹底抗戦せよ!」 “弱腰”防衛相に自民から非難 国防部会は怒り爆発「制裁を実行すべきだ」 (2/3ページ)

 これに対し、部会に出席した岩屋毅防衛相はなぜか、慎重な言い回しに終始した。

 「制裁は政府全体で慎重に考えるべき問題だ。大きな目的のために防衛協力を継続する努力はするが、中身にもよるので、適宜、適切に判断したいと思う…」

 日韓防衛協力の縮小に含みは持たせながらも、韓国を許すような発言に、出席者の間には怒りと失望感が広がった。

 ある出席者は「自衛官が危険な目にあったのに、韓国軍と本当に連携できる状況なのか。防衛協力の継続に真摯(しんし)に努力すべきは韓国の方ではないか!」と岩屋氏を非難した。

 別の出席者は会合後、その場に居合わせた防衛省幹部に「国民に『弱腰』と映ってはダメだ。制裁(せいさい)をかけろ。制裁が欠けると、精彩(せいさい)も欠く」と迫った。

 岩屋氏に対しては当初から、防衛省・自衛隊内で「韓国にはもっと強く出て、怒るべきだ」との声が上がっていた。

 昨年12月のレーダー照射問題発生後、現場からは「哨戒機が把握した証拠映像を公開し、韓国に突きつけるべきだ」との意見が出ていたが、岩屋氏は難色を示した。

 日韓の防衛交流について中止や縮小を求める声が防衛省内から上がっても、今月22日の記者会見では「未来志向で真摯(しんし)に努力したい」と、継続の必要性を繰り返し強調していた。

 岩屋氏は部下の信頼をつなぎとめるためにも、腹をくくり、韓国と毅然として対峙(たいじ)すべき立場にあった。だが、もともとリベラルな政治信条でもあり、温情ともいえる姿勢を見せていた。

 こうした経緯もあり、「弱腰の岩屋氏ではダメだ」(政府関係者)と判断され、最近、レーダー照射問題への対応は首相官邸が仕切っていた。

関連ニュース