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【高橋洋一 日本の解き方】成長鈍化がやっと「公式見解」に 中国が大規模減税打ち出すなか、日本の消費増税は狂気の沙汰 (2/2ページ)

 中国と米国の貿易戦争は、打開の方向が見えてはいるが、そう簡単に完全解決には至らなそうだ。というのは、表向きは経済取引をめぐる紛争のように見えるが、実はその裏には、米中の覇権争い、さらには軍事技術の争いがあるので、米国として簡単には引き下がれないのだ。

 米中の民間企業の経済関係が深まっているから、米中貿易戦争の先行きを楽観視する向きもあるが、軍事覇権の争いとみれば、解決は中国が倒れるまで米国は中国を叩き続けるのだから、早期の完全解決はあり得ない。

 中国が保有する外貨準備に含まれる米国債を売却するという「脅し」もあると指摘する人もいるようだが、この種の話は全く効果がないのは、かつての日米関係でも実証済みだ。

 日本としては、それよりも気にするべきなのは、中国の減税策だ。増値税は日本の消費税に相当する。中国が消費税を減税するときに、日本が消費税を増税するというのは狂気の沙汰だと言わざるをえない。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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