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【有本香の以毒制毒】右も左もスルーして北方領土問題の解決を まずは「2島」で手を打ち、捲土重来に備えよ (1/2ページ)

 「モンスタークレーマー」と化した韓国のことはさておき、今回はロシアとの北方領土問題を論じたい。

 この問題を考えるにあたっては、わが国内の右・左の「論客」の声をも、あえて横に置くべきだ。なぜなら、いずれの主張も現実離れしていて、国民多数の声を反映したものだと言い難いからである。

 「領土を諦めるとは何事だ」という保守派に対し、左派は「安倍晋三首相が自身のレガシーづくりに、北方領土問題を利用しようとしている」という。

 だが、報道各社が先週末に行った世論調査の結果はこれらとは異なる。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が実施した合同世論調査での、本件に関する回答結果は次の通りであった。

 (1)北方領土問題について、「進展すると思わない」が72・9%、「進展すると思う」は20・4%。

 (2)目指すべき合意については、「歯舞(はぼまい)と色丹(しこたん)の2島を先に返還し、国後(くなしり)と択捉(えとろふ)の2島は引き続き協議」の2島先行返還が43・5%。「四島一括返還」が32・9%。「歯舞と色丹の2島返還でよい」は10・1%、「四島返還は求めない」は7・3%。

 一方、朝日新聞が同時期に実施した調査の結果は次の通りだ。

 (1)安倍首相のもとで、北方領土問題が解決に向けて進むことを「期待する」は57%、「期待しない」37%。

 (2)色丹・歯舞の2島をロシアが日本に引き渡し、国後・択捉の2島で日ロによる共同経済活動をめざすべきという考え方に「賛成」38%、「反対」40%。ただし、ロシアが日本に、北方領土4島の主権はロシアにあると認めよと主張していることについては「納得できない」が80%であった。

 「安倍首相のもとでの領土問題解決を期待するか」と聞くあたりは、いかにも朝日新聞らしいが、それでも6割近くが「イエス」と答えた点は注目に値する。産経、朝日とも、国民の約4割が「2島返還」容認の結果が出たことも要注目だ。

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