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【日本は誰と戦ったのか】米は日本と“戦わされた”? 「悪いのはソ連とルーズベルト政権」 スパイ交信記録公開の衝撃 (1/2ページ)

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 終戦50年にあたる1995年、日本では「日本は過去、侵略と植民地支配をして申し訳ありません」という、村山富市首相(社会党)の談話が発表され、先の戦争を反省する国会決議が衆院で採択された。

 こうした政府・国会の動きに対し、戦争を経験した戦中派の方々は強く反発した。国の命令で戦地に赴いた自分の父親や兄弟を「侵略者」扱いするとは何事か、ということだ。

 「悪いのは、日本です」みたいな議論ばかりが日本で行われているとき、かつての「敵国」米国では、まったく別の動きが生まれていた。

 「先の大戦で悪かったのはソ連のスターリンと、その影響を受けたフランクリン・ルーズベルト民主党政権であったのではないのか」という議論が始まったのだ。

 きっかけは、米国政府の国家安全保障局(NSA)と、FBI(連邦捜査局)、CIA(中央情報局)が「ヴェノナ(VENONA)文書」を公開したことだ。ヴェノナ文書とは、ソ連・コミンテルンのスパイたちの交信記録だ。

 正確に言うと、40年から44年にかけて、米国にいるソ連のスパイとソ連本国との暗号電文を米陸軍がひそかに傍受し、43年から80年までの長期にわたって、NSAが英国情報部と連携して解読した「ヴェノナ作戦」に関わる機密文書のことだ。

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