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【日本は誰と戦ったのか】「真珠湾攻撃」の真実 米国で見直し進む (1/2ページ)

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 歴史は「新資料の公開」や「研究の進展」によって次々と見直されていく。日米戦争の発端となった真珠湾攻撃がその代表例だろう。

 1941年12月、日本軍が真珠湾攻撃をした当時は「卑劣なだまし討ち」と非難された。

 だが、48年、米国の著名な歴史学者チャールズ・ビアード博士が「時のフランクリン・ルーズベルト大統領は暗号傍受により、日本軍による真珠湾攻撃を知っていたのに、対日参戦に踏み切るため、わざと日本軍攻撃のことをハワイの米軍司令官に知らせなかった」とする、いわゆる「ルーズベルト謀略論」を唱えたのだ。

 その後も米国では、真珠湾攻撃について議論が続く。

 平行してハワイでは80年に、米国国立公園局によってアリゾナ記念館ビジター・センターが建てられ、真珠湾攻撃に関する歴史展示館が併設された。

 筆者が2017年、この施設を訪問したところ、その入り口に飾られていた解説にはこう記されていた。

 《つのる嵐 アジアで対立が起きつつある。旧世界の秩序が変わりつつある。米国と日本という2つの新興大国が、世界を舞台に主導的役割を取ろうと台頭してくる。両国ともに国益を推進しようとする。両国ともに戦争を避けることを望んでいる。両国が一連の行動をとり、それが真珠湾でぶつかることになる》

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