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野田市教育委員会、虐待女児を“見殺し” 「いじめアンケート」回答コピーを逮捕の父親に渡す  専門家「軽はずみで非常識」 (1/2ページ)

 言語道断とはこのことだ。千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、心愛さんが一昨年11月、父親から暴力を受けているなどと回答した学校アンケートのコピーを市教育委員会が、父親の勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=に渡していたことが分かった。助けを求めた最後の砦(とりで)に裏切られた格好で、専門家は、教職者のことなかれ主義的姿勢を痛烈に批判する。

 市教委などによると、アンケートはいじめに関する内容で、当時通っていた別の市立小で17年11月6日に実施。心愛さんはいじめを受けているかに「はい」、相手は「かぞく」とした。県内の児童相談所は内容から虐待の可能性が高いとし、同月7日から心愛さんを一時保護。12月に自宅ではない親族宅での生活を条件に保護を解除した。

 一連の指導に腹を立てた容疑者は、一時保護解除後の18年1月12日、心愛さんの母(31)とともに市教委、学校と面会し、「家族を引き離された者の気持ちが分からないのか」と抗議。アンケートの閲覧などを求めた。学校側は心愛さんの同意がないことからいったんは拒否。同15日に同意書を持参し、同席した母も「間違いない」と認めたため、市教委はコピーを渡した。

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