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千葉小4女児死亡、逮捕の母「食事与えず」 同調背景に夫の支配構図

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、県警が傷害容疑で逮捕した母のなぎさ容疑者(31)が「事件前、夫から言われて娘に食事を与えないことがあった」と逮捕前の任意聴取に話していたことが分かった。県警は父の勇一郎容疑者(41)=同容疑で逮捕=の虐待になぎさ容疑者も同調したとみているが、背景には勇一郎容疑者による支配の構図も浮かぶ。

 県警は5日午前、なぎさ容疑者を送検した。フードを目深にかぶり、うつむいたまま、しっかりとした足取りでワゴン車に乗り込んだ。

 捜査関係者によると、司法解剖の結果、心愛さんの死因は不明。極端にやせているといった状態ではなかったが、胃に内容物はほぼなく、県警は事件当日も十分に食事を与えられていなかった疑いがあるとみている。

 勇一郎容疑者は心愛さんを夜中に起こして立たせることもあったといい、なぎさ容疑者は逮捕前の任意聴取に「ずっと立たせるのはやめてと言ったが聞いてもらえなかった」と話していた。

 捜査関係者によると、勇一郎容疑者は調べに「事件当日は午前10時から休ませずに立たせた。しつけのつもりで、悪いと思っていない」と供述している。

 なぎさ容疑者をめぐっては2017年7月、野田市に転居する前に住んでいた沖縄県糸満市で、勇一郎容疑者が「支配的で外出や携帯電話のチェックをしている」など、ドメスティックバイオレンス(DV=家庭内暴力)を受けていたとの情報も寄せられていた。

 情報は野田市にも引き継がれ、千葉県柏児童相談所は心愛さんを一時保護中、両親それぞれと複数回面談。「なぎさ容疑者から具体的な説明がなく、DVと判断できなかった」とするが、「母が父に依存する力が強い」とみていた。

■市教委と警察の連携「検証を」 柴山文科相

 柴山昌彦文部科学相は5日の閣議後記者会見で、市教育委員会と警察などの連携状況について「洗いざらい検証し、対応改善に全力で取り組んでほしい」と述べた。

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