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【激変する安全保障】2回目の米朝首脳会談…日本にとって「最悪の結果」招く可能性も (2/2ページ)

 これまでは、北朝鮮をポンコツ車に、米国を大型トラックに、それぞれ見立てて論じれば、事が済んだ。仮に衝突しても、頑丈な米国車はビクともしない。

 他方、北朝鮮車は木っ端みじんとなろう。いざとなれば、米車の方が圧倒的に有利であり、北朝鮮に譲歩する必要はない。そう評していれば、およそ事足りた。

 だが、もはやそうはいかない。

 北朝鮮の「核小型化・弾頭化」はすでに実現している。今や、北朝鮮は合衆国の本土を核ミサイルで脅かす能力を保有している。

 今回の連載で以降詳述するとおり、上記はともに、それぞれ、日本政府と米国政府の、公式かつ最新の戦略文書で明記された重要な記述である。決して根拠のない陰謀論の類ではない。もはや北朝鮮をポンコツ車に例えることは許されない。

 残念ながら、2回目となる米朝首脳会談の行方は暗い。日本にとって歓迎すべき結果は期待できない。それどころか、日本にとって「最悪の結果」で終わるリスクが高まってきた。

 ■潮匡人(うしお・まさと) 評論家・軍事ジャーナリスト。1960年、青森県生まれ。早大法学部卒業後、航空自衛隊に入隊。第304飛行隊、航空総隊司令部、長官官房勤務などを経て3等空佐で退官。拓殖大学客員教授など歴任し、国家基本問題研究所客員研究員。著書に『安全保障は感情で動く』(文春新書)、『誰も知らない憲法9条』(新潮新書)など。

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