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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】アポロが月から持ち帰った「地球の石」と地球に飛んできた「火星の岩」 物語でも信じられない奇跡 (1/2ページ)

 アポロ14号で月面に着陸した飛行士が後生大事に持ち帰った岩石は、じつは地球のものだった。アポロ計画が行われたのは半世紀も前だが、今年になって研究論文が掲載された。

 この岩には石英(せきえい)や長石(ちょうせき)やジルコンが含まれている。地球ではありふれた鉱物だが、月ではほとんどない鉱物だ。そのうえ岩が生まれた温度や環境が、月ではなく地球の特徴を示していることが分析で得られたのだ。

 この岩は地球がまだ若かった約40億年前に、地表から約20キロの深さで作られた。当時の地球には小惑星が何回も衝突していたから、この岩は衝突によって地表に出て、別の衝突で地球から弾き飛ばされた。

 岩は月に激突してめり込んだが、2600万年前の小惑星の衝突で再び月面に姿を現した。

 その岩をアポロ計画の宇宙飛行士が持って帰ったものだ。なんとも数奇な運命をたどった岩なのである。

 だが、もっと数奇な例もある。火星から地球に飛んできた岩だ。

 灰色で、なんの変哲もない重さ480グラムの岩。日本の南極観測隊が南極から持ち帰って国立極地研究所にある。

 この岩は火星のマグマがゆっくり冷えていって結晶してできた岩だ。結晶したのは約13億年前だ。当時の火星は今のように冷えきってはいなくて、噴火も地震もあった。

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