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【日本の元気 山根一眞】「はやぶさ2」いよいよ正念場! 小惑星「リュウグウ」タッチダウンへ (1/2ページ)

 小惑星探査機「はやぶさ2」がいよいよ正念場を迎える。小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンの日程が決まったのだ。と、私が興奮気味に話しても「それって何?」という反応をする人が少なくなかった。それはそうだろう。太陽までの距離の2倍かなたにある直径約900メートルの小さな天体に、日本から送り込んだ探査機を誤差数十センチの精度で遠隔操作しようという、日常生活とはおよそかけ離れたミッションなのだから。

 「はやぶさ2」は昨年6月27日、リュウグウに到着。10月には、ソロバンの玉型の惑星の表面にそっと舞い降りる「タッチダウン」の予定だった。箱形の探査機本体の下に伸びる円筒「サンプラホーン」のラッパ型の先端を小惑星の表面にタッチし、数秒後に舞い上がる計画だ。

 この数秒間に、直径8ミリで5グラムの「タンタル」という金属製弾丸(プロジェクタイル)を発射し、表面にぶつける。その衝撃で舞い上がる表面の砂をサンプラホーン内にキャッチする。リュウグウはきわめて小さい天体なので引力は地球の8万分の1。小さな衝撃でも表面の砂粒はサンプラホーンの上部まで楽々と舞い上がる。それを捕獲しようというのだ。

 だが、到着したリュウグウはまったく想定外の小惑星だった。ゴツゴツした岩塊で覆い尽くされていたのだ。2005年9月12日、「はやぶさ初号機」が到着した小惑星「イトカワ」の表面とは雲泥の差。初めて「はやぶさ2」から送られてきた画像を見たチームは「何だこれは!」とがくぜんとしたに違いない。

 「はやぶさ2」の本体はタンスのような箱形で1×1・6×1・25メートルと小さい。だが左右に大型の鳥、まさにハヤブサの翼のようなソーラーパネルを広げているため、全体の大きさは14畳の部屋の広さに相当する。14畳大もの探査機のごく一部でも岩塊にぶつかれば大変なことになる。この探査機が安全に降りられる場所は果たしてあるのか?

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