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【富坂聰 真・人民日報】米中貿易戦争の末路は「相互破壊」!? 変化するメリットを中国に理解させよ (1/3ページ)

 米中貿易戦争は、もはや経済の分野にとどまらない--。

 昨年末から、こんな表現がメディアでも目立つようになった。

 描いているのは、新旧2つのパワーの衝突シナリオだろう。かつての日米貿易摩擦をも引き合いに「GDP60%説」--自国のGDP60%を超える国が出てくると、アメリカは競争者として攻撃を始めるという説--も盛んに流布されるようになった。

 米中対立が長期化するとの見通し--私もそういう立場だが--も市民権を得ている。

 だが、一方で両国が雌雄を決する場合に、どんなことが起きるのか。具体的にイメージを持っている人に、私は出会ったことがない。

 安全保障やアメリカの研究者の間では、核保有国同士の武力衝突は簡単には起きないという意味で「相互確証破壊」という言葉がよく使われてきたが、最近はこれを発展させて「相互確証経済破壊」という表現をよく耳にするようになった。

 もし両国が全面戦争に突入するような状況に陥ったときには、経済的にも相手に破滅的な打撃を与えられる関係という意味だが、要するに、それだけ両国の経済での相互依存関係が強いということだ。

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