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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「ちょっといい話」》太陽の塔の第4の顔『地底の太陽』はどこへ行った? (1/2ページ)

 「太陽の塔」に4つ目の太陽の顔があったことはご存じですか? 大阪府吹田市にある万博記念公園の太陽の塔。あのインパクトのある塔は関西で育てば、知らない人はないだろう。2025年の大阪万博開催で、再び太陽の塔に注目が集まっている。

 「太陽の塔の『地底の顔』のことで連絡がとりたい」。在阪のテレビ局の番組制作者から私に連絡があったのは昨年12月のことだ。10年に1度ぐらいの割合で、こうした問い合わせがある。それは、私がかつて書いた記事を読んで、端緒を探しているのだ。

 25年前、吹田通信部担当していた。何かの取材で万博協会に行った際、4つ目の顔があることを教えられた。

 頂上の黄金の顔、これは未来の象徴、現在を現す正面中央の顔、後ろには過去を示す黒い太陽。そして外からは目に触れないが、地下にあった「地底の太陽」。地下は封鎖されており、許可をとって中に入った。ほこりとちりで、当時の華やかな様子は協会が所有する写真が伝えてくれるだけだったが、肝心の黄金色の「地底の顔」はどこにいったかわからない。

 万博時代の展示物は公園内の倉庫に一部保管されていた。万博を担当した記者が数年に1度「話題もの」として取り上げる、いわゆる「あるある」ネタだった。だが、不思議に地底の太陽の行き先を追いかけた記事はなかった。

 資料では顔の大きさは直径3メートル、全長11メートル。兵庫県が美術館の展示のためにもらい受けたことを報じる記事があったことから、そこからたどることにした。