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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「贈る言葉」》有給取得の義務化、準備は万全か? (1/2ページ)

 「有給休暇(有給)? ほとんど消化できていないですね」。働き方改革の関連で話を聞いた東京都内の男性は、そう言って苦笑いを浮かべた。

 小売業で働く男性の職場はほぼ年中無休。一日中忙しい職場ということもあって離職率が極めて高い。「新しく人材を入れてもすぐに辞めていってしまう」といい、男性は、「常に現場に人が足りない」と嘆いていた。

 休みはとりたいけど、自分だけが休むわけにもいかない-。そんな悩みを、多くの労働者が抱えている。特に中小企業では深刻だ。

 平成29年の国内の有給取得率は約5割。30~99人の中小企業になるとさらに低い4割台に。産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」「卸売業、小売業」などでは3割台まで落ち込む。

 こうした中、4月から有給の取得が義務化される。年10日以上の有給を与えられている労働者に対し、会社は本人の希望を踏まえ、時期を指定して5日分を取得させなければならなくなる。違反した企業は30万円以下の罰金の対象だ。

 政府は義務化で有給取得率の底上げを狙うが、本当に「有給が取れるようになるのか」多くの労働者は不安の中にいる。

 昨年10~12月に行われた中小企業を対象にした調査では、義務化について「対応済み」「対応の目途がついている」とした企業は約4割にとどまった。対応が遅れている背景として「業務量に対し人員が不足している」「組織間、個人間で業務量にムラがあり、特定社員に業務が集中している」などをあげる会社が多かった。