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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「贈る言葉」》就職を目指す発達障害の学生に贈る支援 (1/2ページ)

 発達障害で、なかなか就職が決まらない学生を官民学が連携して支援する取り組みが、関西で始まった。取材で印象的だったのが、大学の支援担当者の「最終目標は卒業後、働いて納税者になること。企業の理解が進み、選択肢ができればありがたい」との言葉。切れ目のない支援や理解への期待は高い。

 日本学生支援機構が平成29年度、全国の大学と短大、高専計1170校を対象に行った調査によると、障害のある学生の割合は約3万人(約1%)で、うち約5000人が発達障害(診断書あり)だった。22年度卒業の学生の就職率を調べた別の調査では、全体の就職率60・9%に対し、発達障害(診断書あり)の学生は26・6%と、就職しにくい状況が明らかになっている。

 調査はいずれも診断書がある学生についての統計だが、関西の私立大で障害学生支援を続けるコーディネーターの女性は「発達障害があっても、診断されていなかったり、自覚がなかったりする学生もたくさんいる」と話す。

 この女性によると、診断書があってもなくても、発達障害のために大学生活や就職で壁に直面する学生は少なくないという。例えば発達障害の一種である自閉症スペクトラムの場合、暗黙のルールが伝わらない、会話が一方的、臨機応変な対応や予定の変更が苦手-といった特性があるが、学業の成績が良く、得意な分野で才能を発揮して、スムーズに進学する例も。だが、大学に入ると自分で決めなければならないことが急に増え、学業や生活、研究室の濃密な人間関係などで悩みを抱えることがある。こうした学生が増え、この私立大では、8年前に発達障害の学生を支える専門のコーディネーターを置くようになったという。