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暴力団と外国人の犯罪率はそこまで高い?“主観”の怖さ (1/3ページ)

 数字、つまり客観的データは嘘をつかないはずだが、それを用いて分析する段階になると分析者の主観が混じり、事実とずれてゆくことがある。評論家の呉智英氏が、主観によって数値の意味が変えられてしまっている事例をあげ、その弊害について考えた。果たして暴力団や外国人の犯罪率は、本当に発表されたデータ通りなのか?

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 近頃「ファクトチェック」という言葉をよく聞く。「事実の照合」という意味だ。

 二月十五日付朝日新聞オピニオン欄のテーマがファクトチェック。論者は「政治家は往々にして数字を操作し、事実をゆがめる」と言う。確かに、日本でも外国でも、そういうことがある。政治家にも報道にも出版にも。

 二〇一七年十二月十七日付朝日新聞に「エスカレーター事故を防ぐ」という特集があった。エスカレーター上を歩く人による事故を防ぐ方法として手すり設置をすると「歩行者は、41人から37人と0.8%減った」。

 後に訂正記事が出た。「約9.8%の誤り」だった、と。0と9の入力キーを打ちまちがえたのだろう。全体の論旨に影響はなく、これは単なるお笑いネタだ。

 少し古いが、岩波書店のPR誌「図書」二〇一〇年十一月号に近世文学研究者の中野三敏の「和本リテラシーの回復を願って」という一文が載った。「変体がなと草書体漢字」による近代以前の和本を読める人の激減を嘆く主旨で、これ自体は共感できる。

NEWSポストセブン

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