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【富坂聰 真・人民日報】「排除」では変えられない中国… 宇宙ビジネスで「自力更生」の実績も (2/3ページ)

 もちろん、この数字はあくまでロケットの打ち上げ回数の話であり、打ち上げた衛星の数で見れば、いまだ中国はアメリカに遠く及ばないのが実態だ。

 ただ、それにしても宇宙における中国の存在感の高まりや、技術的な進歩を否定する者はいないはずだ。

 中国オリジナルのGPSである北斗3号が着々と打ち上げられていることに加え、月の探査では、世界で初めて裏側への着陸を成功させた。この嫦娥4号の活躍は年初から大いに話題を振りまいた。

 また独自の宇宙ステーション建設も堅調だ。日米など15カ国が運用する国際宇宙ステーションは、2024年以降に民営化されるため、中国が宇宙ステーションを持つ唯一の国となる日も近づいている。

 日本から見れば「技術の遅れた国」と認識されてきた中国が、ここまで存在感を高めた背景には何があるのだろうか。

 実は、中国の衛星打ち上げビジネスのルーツは1980年代-衛星打ち上げ成功は70年代なのだが-に見つかる。打ち上げビジネスといっても、当初はほとんど需要などなく、国内では人々からは「街角の卵売りよりも生産性が低い」と揶揄され続けてきた。

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