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【富坂聰 真・人民日報】「排除」では変えられない中国… 宇宙ビジネスで「自力更生」の実績も (3/3ページ)

 事実、中国のロケット技術者たちは、副業でエレクトーンを造ったり、チタン製の骨壺を造って売るなどといった、苦節の時代を象徴する数々のエピソードを残してもいるのだ。

 その中国で、やっとロケット打ち上げビジネスが軌道に乗るのは、90年代の後半のことである。宇宙開発での後発国や安価な衛星打ち上げに魅力を感じたアメリカの民間企業などが、中国へ衛星の打ち上げを依頼するようになったからだ。

 だが、ここにアメリカから鉄槌を振り下ろされるのだ。まさに現在のトランプ政権を思い起こさせる出来事である。この続きは来週書くことにしよう。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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