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【山口那津男 本音でズバッと】震災復興へきめ細かい「心のケア」も課題 (2/3ページ)

 大学で人材を育て、地場産業と結びついて、「構想」が根付いていくことを期待したい。

 翌10日は岩手県釜石市を訪れた。前日、安倍晋三首相を迎えて、東北を横断する「釜石自動車道」と「三陸沿岸縦貫道路」をつなぐ釜石ジャンクションで開通式が行われた。実感したのは、盛岡市との往復が大幅に時間が短縮されたことと、渋滞が出るほどの交通量だ。

 被災地の人々が、内陸と沿岸をスムーズに行き来できるようになったことを、いかに喜んでいるかが分かる。

 さらに、釜石市で最も被害の深刻だった「鵜住居(うのすまい)」地区に、ラグビー場が新設された。この夏から、ワールドカップの前哨戦がスタートする。

 これからは、利用が伸びる釜石港のコンテナ埠頭(ふとう)も合わせて、産業や観光の発展にこれらを生かしてほしい。

 インフラや災害復興住宅がほぼ出来上がった岩手県や宮城県では、孤立を防ぐために、新たなコミュニティーをつくることや、「心のケア」をきめ細かく行うことが課題となる。

 原発事故で避難の続く福島県は、政府が責任を持って今後も取り組み、その先の展望を示して安心感をつくる責任を忘れてはならない。

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