記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】大阪「ダブル選挙」が試金石! 府と市は“対立”か“補完”か… 万博とIRにも影響 (1/2ページ)

 大阪府の松井一郎知事と大阪市の吉村洋文市長が辞職し、立場を入れ替えて選挙に臨むことになった。この背景に何があるのか。選挙の結果次第で大阪はどう変わるのか。

 松井知事も吉村市長も「大阪都構想」を選挙公約に掲げて当選したので、その実現は政治家としての使命だ。そうでなければ、投票した人を裏切ることになる。これは、民主主義プロセスを経て決着すべき課題だ。

 松井知事と吉村市長は、今年6月の20カ国・地域(G20)首脳会合誘致、2025年の大阪万博誘致、IR(統合型リゾート)誘致に取り組んできた。これらの成果は、もし大阪府市が「都」であったら、「都知事」一人が奮闘すればできるものを、「二人三脚」でないとできなかった。ここに問題が集約されている。

 今の「二人三脚」は、松井府知事と吉村市長の人間関係でもっているが、それを制度化するのが、大阪都構想である。大阪都になれば、大阪府と大阪市が対立することはなくなる。

 これまで府と市の対立は大きな無駄を生んでいた。「府市合わせ(不幸せ)」と呼ばれる事態はいろいろな分野であるが、万博でも負の歴史がある。

 橋下徹府知事と平松邦夫市長の時代には、万博の誘致はおろか立候補すらできなかった。かつての1970年万博でも、会場が大阪市ではなく吹田市になったのも「府市合わせ」の結果だといわれている。

関連ニュース