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「金正恩が手ぶらで帰って来た」…北朝鮮国民の毒舌に「うわさ話禁止令」 (2/3ページ)

 このような取り締まりは、平城の市場が全国有数の卸売市場であると同時に、全国の口コミネットワークの発信地であることと関係している。

 地方から平城にやってきた商人は品物を買い付けると同時に、市場で様々な話を聞いて地元に持ち帰る。そして、地元の市場でそれを話す。このような形で、うわさがあっという間に全国に広がってしまうのだ。

 本来、北朝鮮で最高指導者の権威を貶めるような行為は重罪に問われるが、これほど大きなイベントの後とあっては、人の口には戸が立てられない。

 (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

 当局は自分たちに都合の悪いうわさ話が急速に広まるたびに、箝口令を敷くなどして抑えつけてきたが、今回も同じ手法を使っているというわけだ。

 (参考記事:北朝鮮、世間話にも禁止令…庶民の間で失墜する金正恩氏の権威

 そんな雰囲気の中で、市場の景気はさらに冷え込んでいる。特に電化製品など贅沢品が売れないため、商人は値段を下げているものの、それでも売れない。通常この季節は、秋の収穫の分配を受けて電化製品を買おうとする農民が市場に多くやってくる。しかし昨年の凶作で懐が寒い農民が、財布の紐を固く締めているというのだ。

 また、市場を訪れる人そのものが減っており、商人は苦しい思いをしている。国際社会の制裁の影響がますます深刻化し、米朝首脳会談も物別れに終わったことから消費心理が冷めきっていることを表す。相変わらず賑わっているのは、穀物を売る店くらいだという。

デイリーNKジャパン

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