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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】震災から8年 “看板”変えるも“遺伝子”変わらぬ野党… 揚げ足取り、内輪もめばかり (1/2ページ)

 東日本大震災から8年を迎えた。被災者の方々には、心からお見舞いを申し上げます。当時は民主党政権だった。思い出すのは、福島第1原発事故をめぐる情報操作のひどさだ。

 一例を挙げれば、原発は事故の早い段階で冷却できなくなって、「炉心溶融(メルトダウン)」していた。にもかかわらず、菅直人政権と東京電力は「炉心損傷」というあいまいな言葉に言い換えて、国民に説明し続けた。事故を軽く見せようとしたためだ。

 当時の原子力安全・保安院(現・原子力規制委員会)の審議官は、地震発生翌日の記者会見で「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と語った。すると、菅政権は「国民に不安を与えた」という理由で審議官を更迭してしまった。

 事実が正確に伝わっていれば、住民はもっと適切に行動できた可能性がある。

 官房長官だった枝野幸男氏(現・立憲民主党代表)が繰り返した「直ちに人体や健康に影響はない」というセリフも有名になった。周辺の牛乳や野菜からは放射性ヨウ素が検出されていたのに、そんな話を聞かされても、国民は戸惑うだけだ。これも政府への信頼を落とした。

 放射性物質の拡散度合いを示す「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の予測結果は政府内で共有されていたのに、国民には伏せられた。米国は航空機で空から観測し、原発から北西部に放射性物質が広がっている図を公開した。私はこの図をネットで入手し、テレビで紹介した。

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