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「アポ電強盗殺人」須江容疑者、住所氏名と顔写真“事件前”から晒されていた

 東京都江東区で発生したアポ電強盗殺人事件で逮捕された須江拓貴容疑者(22)の顔写真や住所、氏名は2月28日の事件前からツイッターでさらされていた。専門家は、容疑者が抜け出した詐欺グループによる「落とし前」と指摘、SNSを使った裏仕事のリクルーティングの実態を明かした。

 《受け子、ドライバーが音信不通になったので探してください》

 1月10日に投稿されたツイートには、須江容疑者とみられる人物を含む複数の顔写真が並んでいた。マイナンバーカードや運転免許証を手に撮影されているものもある。

 詐欺被害や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏は「SNS上の裏バイト募集で、特殊詐欺の受け子や運転手などになる際、身分証の写真などを要求される。受け子が現金やキャッシュカードを持ち逃げなどした場合、ツイッターに投稿し警察に情報提供する形で『落とし前』を付けるのだろう」という。

 江東区の事件では、須江容疑者と酒井佑太容疑者(22)が、関西地域を拠点とする特殊詐欺グループで活動していたとみられる。「支援してくれる別組織の傘下に移るため、抜け出した可能性もある」と多田氏。

 詐欺組織間での移動の実態について「受け子をリクルートするなどのノウハウを持っている人物の場合、別の組織が逃走のための居住場所や車両提供をしたり、金銭的な面倒を見る場合もある」という。いわば詐欺師のヘッドハンティングというわけだが、組織の「元締め」の存在が気になるところだ。

 「受け子の管理をするのは、半グレの場合もあれば、暴力団が絡むこともよくある。暴力団の背後に急速に大金持ちになった堅気の経営者がいる場合も考えられる」と多田氏は指摘する。

 闇は深そうだ。

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